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暑くも寒くもない状態=快適な状態。では家の中を快適にするには?

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暑くも寒くもない状態=快適な状態。では家の中を快適にするには?

みなさんが住まいの中で過ごしているとき、快適と思うのはどんな時ですか?

「あたたかいお風呂に入っているとき」「ふかふかのお布団で寝ているとき」「おいしいご飯を家族と食べているとき」など…人によって思い浮かべる状況や場所、時間は異なるのではないでしょうか。

今回は、温熱環境(あたたかさ・涼しさ等)の観点からの「快適」とはどんな状態のことをいうのか考えてみたいと思います。
書籍「あたたかい暮らしのヒミツ」(エクスナレッジ)を引用しながら、ご説明したいと思います。

快適な状態とは、“暑くも寒くもない状態”

例えば冬、とても寒い駅のホームから、暖房がしっかり効いたあたたかい電車に入ると、「あったか~い」と最初は気持ちよく感じますね。夏の場合も、暑い炎天下から冷房がしっかり効いたコンビニに入ると、ヒンヤリしてとっても気持ちよいですよね。この例のような「刺激のある快適」とは、とても気持ちが良いものです。

でも、人の感覚は変化するものです。冬、あたたかい電車内にしばらくいると、汗ばんできて暑くなったり、夏の場合は、冷房で身体が冷えて寒くなってきたりします。このように「刺激のある快適」は、気持ちの良い状態であっても長続きせず、「心地良い状態」ではないのです。心地よさが長持ちするような“暑くも寒くもない状態”が理想的な快適な状態です。

この“暑くも寒くもない状態”について、人間の体の仕組みから説明しましょう。

人は、摂取した食物をエネルギーとして熱生産を行っています。これを代謝といいます。代謝によって発生した熱を体の表面から放出することで、深部体温(体内部の温度)を約37℃に保っています。寒い環境では、熱が必要以上に奪い取られるので、寒さを感じます。暑い環境では、熱が思うように抜けず、暑さを感じます。

したがって、〝暑くも寒くもない状態〞をつくりだすには、体から放出される熱と周辺環境のバランスを適正に整える必要があります。

“暑くも寒くもない状態“を作るには、建物側4つの要素を人体側2つの要素を適正に整えることが大切

熱バランスに関与する要素は、環境的なものと人体的なものに大別されます。

前者は、「温度」「湿度」「気流速」「表面温度」の4要素で、室内で”暑くも寒くもない状態“で過ごすためには、建物のこれらの数値を適正にすることが目標となります。

後者は、周辺環境に合わせて調整される衣服の量「着衣量( 服装)」、人体の運動の程度次第で変わる「代謝量」(活動量)です。

すべてが適正値であれば、夏も冬も快適に過ごせることとなるでしょう。

この4つの要素のすべてを適正値とするためには、住まいの温熱性能(断熱、気密、換気、日射取得・日射遮蔽、通風、温湿度調整)をしっかりと高めることがとても大切になります。

詳細は、書籍「あたたかい暮らしのヒミツ」でご説明していますので、ぜひご覧ください。

なお、本WEBサイト上でも、6つの要素の適正値については、「暑さ、寒さの感じ方と快適な室内環境
温熱性能の高い、あたたかい住まいづくりの知識については、「家づくり知識」でも情報発信していますので、是非ご覧になってくださいね。

*出典:旭化成建材 快適空間研究所「あたたかい暮らしのヒミツ」

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