
あたたかい住まいの事例1 後編:|K邸•埼玉県秩父郡|
暮らしはじめて1年、四季をこの家で体感したKさん一家。住み心地をたずねると満面の笑みが返ってきた。

「結露や寒さは解消されましたが、それ以上の住み心地にとても満足しています」とご主人。冬、日中は陽が入ってぽかぽかになるので、エアコンは夜10時くらいから翌朝8時までつけているだけで、室温は20℃から24℃が保たれているそうだ。「なにより、家中どこに行ってもあたたかいのがうれしいですね。廊下もトイレも脱衣所も浴室も、温度差がない快適さは、もう昔に戻れません(ご主人)」。「湯たんぽも毛布も使わなくなりました。冬でも子どもたちはタオルケットでいいくらい」と奥様。
夏は、エアコンを26℃の設定で一日中つけっぱなしにして室温は28℃をキープ。当初はつけっぱなしに気が引け、外出時にスイッチを切っていたが、帰宅後に高くなった温度を下げるほうが負荷がかかり電気代も上がってしまうことに気付いたそうだ。「外から帰ってきた時の贅沢さはなんとも言えません(ご主人)」。
うらやましい限りだが、さらに電気代を聞いてびっくりしてしまった。夏は月平均5千円、冬でも一万円ほどという。高断熱・高気密の効果が光熱費にも大きく表れている。
一年中、心身共にストレスのない暮らしは長期的に見れば健康にも良いはず。おいしそうにたくさんご飯を食べ、元気いっぱいに遊んでいる娘さんたち。その姿を包み込むように見守る、おおらかなご夫婦。この家が家族の幸せを育んでいることを実感したのだった。


CHECK POINT! コストのこと
平成26年は前の家、27年は新居での1 年の光熱費。前の家では、1 年間で約18万円かかっていたが、新居では約8 万円。月平均では、夏で約5 千円、冬でも約1 万円と驚きの数字だ。さらに太陽光発電による売電を計算に入れると、ランニングコストでは利益が出ていることになる。