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住まいがあたたかいと、気持ちにゆとりをもって子育てできるきざしが

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住まいがあたたかいと、気持ちにゆとりをもって子育てできるきざしが

子育てをしている方ならば誰もが、大らかな気持ちで、ゆとりをもって、子どもと過ごしたい、そう思っているのではないでしょうか。
しかし、冬になると、リビングのドアを開けっ放しのお子さんに対して、「寒いからドアをちゃんとしめなさ~い」。そして、お風呂上りには、ふざけてなかなかパジャマを着ないお子さんに対して、「風邪ひくから早くパジャマを着なさい~」。こんな場面を経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
もし、住まいが寒くなかったならば、こんなに注意をする必要もないかもしれないのに…そんなことを考えたことはありませんか?
今回は、住まいの温熱環境(あたたかさ、涼しさ)が子育てにどのように影響を与えているのかという調査結果をご紹介します。

前の家よりあたたかいから、心配事が減った

築10年以内のお住まいに住んでいる方のうち、「前の家よりも冬あたたかくなった」と回答した、お子さんがいらっしゃる方々に対して、子どもの体調や暖房器具での火傷の心配についてお伺いしました。
「子供の体調を心配することが減った」「暖房器具での子どもの火傷の心配が減った」と思う(かなりそう思う+そう思う+どちらかどいえばそう思う)と回答した割合は6割を超え、家があたたかくなったことにより、心配事が減ったと感じている方が多いことがわかりました。

さらに、その中で、住まいの温熱性能別(*1)にみてみると、温熱性能が高い住まいに暮らす人ほど、「子供の体調を心配することが減った」「暖房器具での子どもの火傷の心配が減った」について、「かなりそう思う+そう思う」という割合が高くなっていました。


前の家よりあたたかくなったことで、子どもの体調や暖房器具で火傷の心配事が減り、さらに温熱性能が良い住まいに暮らす人ほど、その割合が高くなっているということがわかりました。

前の家よりあたたかいから、ゆとりができて子どもに優しく接するようになった?!

次に、先ほどと同じ方々に対して、「子供と一緒に過ごす時間」や「ゆとりができて、子どもに優しく接することができるようになった」かお伺いしたところ、そのように思っている(かなりそう思う+そう思う+どちらかといえばそう思う)と回答した割合は約6割になっていました。

さらに、住まいの温熱性能別にみてみても、温熱性能が高い住まいに暮らしている人ほど、「子供と一緒に過ごす時間が増えた」「ゆとりができて子供に優しく接することができるようになった」と思っている(「かなりそう思う+そう思う」)割合が多いことがわかりました。

子供と一緒に過ごす時間
快適空間研究所が過去に実施した、高断熱・高気密住宅にお住まいの方への訪問インタビューにおいても、

  • 「家が暖かくなったことで子供の体調を心配して注意することが減り、優しい母になったと感じる」
  • 「以前よりゆとりをもって、子どもに接するようになった気がする」

というコメントがありました。
家の中が暖かくなると、子供の健康・安全面への心配が減り、子供と過ごす時間が増え、気持ちにゆとりができて子供にも優しく接することができるようになる、そんな良い影響があるのかもしれません。

温熱性能の高い住まいにするには

あたたかい住まいで暮らすためには、あたたかい住まいを作る必要があります。
これから住まいづくりを考えている方は、あたたかい住まいをつくるのに大切な、断熱、気密、換気、日射取得・日射遮蔽、通風、温度湿度調整といった要素をしっかりと考えた住まいをご検討ください。
▼温熱環境が優れた住まいの詳細についてはこちら
家づくり知識

*1 住まいの温熱性能別:住まいのあたたかさや涼しさに影響を与える性能のことで、断熱・気密・換気・日射取得遮蔽・通風・温度湿度調整等の要素によって決まる性能。アンケートで住宅の断熱性能を回答してもらうのは難しいため、本調査では、住まいの温熱性能別の比較をするために、窓ガラスの種類について選択してもらい、その結果を分類し解析しています。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。
 

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