良質なくらし
調査データから判明、熱中症は「家の中」でも要注意!

室内環境から住まいを考えるWEBメディア

調査データから判明、熱中症は「家の中」でも要注意!

2019年の夏は8月に入ってから長梅雨を取り戻すかのように猛暑日が続いており、熱中症に関するニュースが連日メディアで取り上げられています。

2020年夏、熱中症による全国の救急搬送者数は64,869人となったことを消防庁が発表しました。搬送者は高齢者(満 65 歳以上)が最も多く 37,528 人(57.9%)でした。快適空間研究所では、首都大学東京 建築学域 須永研究室と共同で、2018年夏に熱中症に関する意識調査を実施しました。その結果、家の中で熱中症にかかった割合や、住まいの温熱性能の違いによる熱中症発生のリスクが見えてきました。

家の中で熱中症になったことがある人は10人に1人!

現在の住まいで最近2~3年以内で疑いも含めて熱中症になったことがあると回答した人は、10.7%となっていました。熱中症といえば屋外で発生するものというイメージがあるかもしれませんが、10人に1人もの人が家の中で熱中症になったことがあると回答しているということがわかりました。

グラフ:家の中で熱中症にかかったことのある人は10人に1人

発生場所別で多いのは「寝室」「居間・食堂」

それでは、住まいのどこで熱中症になっているのでしょうか?疑いも含めて熱中症になったことがあると回答した人のうち、住まいのどの場所で熱中症になったかについて聞いたところ、「寝室」「居間・食堂」が上位に上がりました。普段過ごす時間が長い場所で、熱中症になっている傾向にあることがわかります。

グラフ:家の中で熱中症になった場所は、居間食堂、寝室

温熱性能が高い住まいに暮らす人ほど、寝室の温熱環境は快適になっている?!

熱中症の発生場所の上位2つの場所についてさらに詳細に分析してみました。

アンケート回答者を住宅の温熱性能別に、「低」「中」「高」と3つに分類して、疑いも含めて熱中症になったことのある割合を比較してみました。

すると、温熱性能が高い住まいに暮らす人は、「寝室」や「居間・食堂」で熱中症になったと回答した割合はそれぞれ少なくなっていました。

グラフ:温熱性能の高い住まいの人は熱中症の割合が低い

また、「寝る時の温熱環境が快適」かどうかを聞いたところ、温熱性能が高い住まいに暮らす人ほど、「今の住まいは寝る時の温熱環境が快適だ」(当てはまる+やや当てはまる)と回答した割合が高くなっていました。

グラフ:温熱性能が高いとよく眠れる

温熱性能が高い住まいは、冬だけでなく夏も快適に

熱中症は私たちの身近にあるリスクです。今回の調査結果より、住まいの温熱性能が高いと、寝室の温熱環境が快適になる傾向にあること、またそのことが熱中症の発生率低下につながっているであろうことが考えられます。

寝室や居間・食堂など、家の中での熱中症を防ぐため、住まいの温熱性能を高めて、室内の温度・湿度を快適な環境にすることが大事です。また、①空調設備や扇風機を上手に活用すること。②室内に温湿度計を置いてこまめにチェックをし、室温27~28℃、湿度70%以下になるように調整することを意識して暮らしてみることをおすすめします。

 
▼温熱環境が優れた住まいの詳細についてはこちら
家づくり知識

▼熱中症に関する調査結果を詳しく知りたい方はこちら
 プレスリリース:住宅内で熱中症になったことがあると回答した人は 10人に1人

▼参考資料
 平成 30 年度 消防庁における熱中症対策(PDF)
令和2年(6月から9月)の熱中症による救急搬送状況

© Copyright © 2017 ASAHI KASEI CONSTRUCTION MATERIALS CORPORATION. All rights reserved.