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脱衣室での寒さの感じ方にも違いが。住まいのあたたかさが与える体への影響

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脱衣室での寒さの感じ方にも違いが。住まいのあたたかさが与える体への影響

冬、寒くて脱衣所で服を脱ぐのがつらいということはありませんか?脱衣所や浴室が寒いと、「ヒートショック」も心配です。

入浴前からお風呂上がりまでの寒さについて調べてみたところ、温熱性能の高い住まい(*)に暮らす人の方が、入浴前後の脱衣所や浴室の寒さに辛さを感じている人が少ない傾向にあることがわかりました。

まず、「脱衣所・浴室の寒さに震える」「脱衣所・浴室が寒く、お風呂に入るのが億劫だ」「浴室が寒く、頭や身体を洗うのがつらい」「脱衣所が寒く、お風呂上りも身体が冷える」(当てはまる+やや当てはまる)割合についてみると、いずれも温熱性能が高い住まいに暮らす人の方が、温熱性能が低い住まいに暮らす人よりも低くなっています。

お風呂に入るのに寒さに震える

寒くてお風呂に入るのが億劫

お風呂上がりに体が冷える

温熱性能の高い住まいに暮らしている人は、入浴前からお風呂上がりまで、寒さが身体的・精神的な負担にあまりなっていないようです。

温熱性能の高い家は、浴室への温熱環境の満足度が高い

浴室の温熱環境の満足度についての調査をみると、温熱性能の低い住まいに暮らす人では、満足と回答した人の割合が、36%にとどまったのに対し、温熱性能の高い家では、76.3%にものぼっています。

浴室の温熱環境

今まで「冬だから寒いのはしょうがない」であきらめていたことが、家の温熱性能を上げることで改善され、当たり前と思っていた冬の生活の不便さがなくなるかもしれませんね。

住まいの断熱性能をきちんと高めることで、浴室が快適な空間へと変わることでしょう。
あたたかい住まいのつくり方については、こちらをご覧ください。

▼温熱環境が優れた住まいの詳細についてはこちら
家づくり知識

* 住まいの温熱性能別:住まいのあたたかさや涼しさに影響を与える性能のことで、断熱・気密・換気・日射取得遮蔽・通風・温度湿度調整等の要素によって決まる性能。アンケートで住宅の断熱性能を回答してもらうのは難しいため、本調査では、住まいの温熱性能別の比較をするために、窓ガラスの種類について選択してもらい、その結果を分類し解析しています。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。

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