
冷え込みが厳しくなる冬の朝。
目覚まし時計が鳴った後も、寒くて布団からなかなか出られない人も多いのではないでしょうか。
参考:朝寒くて布団からなかなか出られない……その理由は部屋の温度にあり
その要因の一つに、住まいの温熱性能(*1)による違いがあるかもしれません。
温熱性能の高い住まいほど、冬の起床時の室温が高い
冬の寝室における起床時の室温を調査したところ、温熱性能の高い家では快適に過ごせる目安となる18℃となる割合が49.2%なのに対して、温熱性能の低い家では、23.4%にとどまりました。
あたたかい住まいでは、住まいの断熱がしっかりしているので、起床時の室温が下がりにくくなっているのでしょう。
あたたかい住まいは布団の枚数が少ない
次に、住まいの温熱性能の違いにより、布団の枚数や種類はどう変わっているのかを見てみましょう。
布団を2種類(厚手布団含む)以上かけている人は、温熱性能が低い住まいに暮らす人では56.3%、高い住まいに暮らす人では44.1%となっています。
このデータより、温熱性能が高い住まいに暮らす人の方が、布団を何枚もかけることなく睡眠できているということが言えそうです。
一般的に、寝返りのしやすさや身体への負担を考えると、布団は軽い方が良いと言われています(*2)。温熱環境が良いと、寝具もスリムになるということが言えそうですね。
*1 住まいの温熱性能別:住まいのあたたかさや涼しさに影響を与える性能のことで、断熱・気密・換気・日射取得遮蔽・通風・温度湿度調整等の要素によって決まる性能。アンケートで住宅の断熱性能を回答してもらうのは難しいため、本調査では、住まいの温熱性能別の比較をするために、窓ガラスの種類について選択してもらい、その結果を分類し解析しています。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。
*2 参照:厚生労働省e-ヘルスネット
快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係
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