
寒くなってくると朝起きても寒くてなかなか布団から出られないことはありませんか。実は、朝起きるのがつらいのは、住まいの温熱環境のせいだったのかもしれない……そんな調査データをご紹介します。
寝る時に寝室が寒い
冬は寝るとき寒くて、布団を何枚もかけたり、足が冷えるので湯たんぽを使ったりしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。寝室が寒いと寝付きも悪くなりますよね。次のグラフを見てみてください。
「寝る時の環境が快適だ」(当てはまる+やや当てはまる)と回答した人の比率は、温熱性能が高い住まいに暮らす人の方が高くなっています。温熱性能が低い住まい(*1)に暮らす人とは、約25%もの差がありますね。
冬の朝、布団から出られないのは部屋が寒いから
冬の朝、寒くて起きても布団から出られずに、ぐずぐずしてしまったことはありませんか。
それに、就寝中に寒くてトイレに行きたくなった場合、眠いし、寒いし、起きるのがつらいですよね。次のグラフを見てみてください。
「部屋が寒いため、就寝中にトイレで目が覚める」「朝はなかなか布団から出られない」(当てはまる+やや当てはまる)の割合をみると、ともに、温熱性能の高い住まいに暮らしている人の方が低くなっています。温熱性能の高い住まいに暮らしている人の方が、就寝中にトイレで目が覚めることなく眠れており、朝も布団からなかなか出られないという人が少なくなっているようですね。
あたたかい住まいに住んでいるお宅への訪問調査(*2)においても、「前の家は寒くて朝起きるのが苦痛だったが、今の家は朝起きても寒くない」という声が上がっていました。
快適な睡眠の環境を作るには、住まいの温熱性能がカギになっている可能性があることが見えてきました。
夜もぐっすり寝て、朝もシャッキっと起きて、一日の良いスタートを切るために、住まいの温熱環境はとても大事な要因になっていそうですね。
▼温熱環境が優れた住まいの詳細についてはこちら
家づくり知識
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。