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あたたかい住まいでは、冬でも重ね着せずに薄着で過ごせる

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あたたかい住まいでは、冬でも重ね着せずに薄着で過ごせる

朝晩の冷え込みが進み、冬が近づいてきましたね。冬になると、室内でも厚着になり、重ね着をしていませんか?
快適空間研究所の調査結果より、室内での服装の違いについて、ご紹介いたします。

あたたかい住まいでは、家の中で、厚着をしなくなる

冬、皆さんは家の中でどのような服装をしていらっしゃいますか。北海道や北欧などの寒い地域では、室内があたたかいので、その他の地域と比べると薄着で過ごしている、という話があります。
全国の方に、家の中で洋服を何枚着ているのか聞いてみたところ、回答者の住まいの温熱性能(*1)によって違いがありました。
冬の重ね着の枚数
赤枠で囲っているところが、3枚以上衣類を着ていると回答した割合です。温熱性能の高い住まいに暮らす人で、3枚以上着ている比率は15.5%。温熱性能が低い住まいに暮らす人よりも約30%も低くなっていますね。やはり、家の中の温熱環境が良いと薄着で過ごすことができるんですね。
では、地域別にも見てみましょう。
地域別、冬の重ね着  
3枚以上着ている比率について、北海道は16.3%、沖縄県は13.0%と、全国や首都圏などの都市圏よりも低くなっており、薄着で過ごしているということがわかります。北海道は外は寒いけれども、家の中をしっかりと暖房している家が多いので、薄着で過ごすことができているのでしょうね。(参考:「北海道の家はあたたかい」は本当だった!地域別の温熱環境の満足度を調査)沖縄県については、冬でも本州より温暖なので薄着で過ごすことができるということかもしれませんね。
あたたかい住まいに住んでいる方への訪問調査(*2)においても、「はんてん等を着ることがなくなり、本当に身軽で動きやすくなった」「前の家ではフリース等を着こんでいたが、今は長袖Tシャツ一枚」といった声がありました。
室内で着込む必要がなく、薄着で過ごすことができると、身軽になって自然と身体も動きやすくなりそうですね。
そんな、あたたかい住まいの作り方については、こちらでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
▼温熱環境が優れた住まいの詳細についてはこちら
家づくり知識

*1 住まいの温熱性能別:住まいのあたたかさや涼しさに影響を与える性能のことで、断熱・気密・換気・日射取得遮蔽・通風・温度湿度調整等の要素によって決まる性能。アンケートで住宅の断熱性能を回答してもらうのは難しいため、本調査では、住まいの温熱性能別の比較をするために、窓ガラスの種類について選択してもらい、その結果を分類し解析しています。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。
*2 旭化成建材 快適空間研究所 「第4回目住まいの温熱環境の実態と満足度」調査 

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