
寒い季節がやってきましたね。冬になると、暖房の効いた部屋から廊下やトイレ、洗面所に行くのが寒くて嫌だと感じたり、お風呂に入るのにぶるぶる震えてしまったりすることもあるのではないでしょうか。
快適空間研究所の調査結果より、あたたかい住まいと家事行動の関係について紹介いたします。
温熱性能が高い住まいほど、家事が「億劫でない」から、暮らしやすい!
洗面所やトイレ、廊下といった一般的に暖房をしていない場所での掃除などの家事行動は、寒いから辛いな……と感じることはありませんか。住まいのあたたかさの違いにより、掃除などの家事に対する負担感にどのような違いがあるのか見てみました。
温熱性能が高い住まい(*1)に暮らす人の方が、料理・掃除・洗濯といった家事行動に億劫さを感じる割合が少ないことがわかりました。やはり家の中が寒いと家事を億劫に感じる人が多いのですね。
実際にあたたかい住まいに住んでいる方からも(*2)、「冬でも寒くないので、毎朝の子供の早朝のお弁当づくりが苦でなくなった」「冬の朝食準備がラクになった」「家中、寒くないので身軽に動けて掃除がしやすくなった」「洗濯機のある脱衣室も寒くないので、洗濯の作業が楽になった」といった声がありました。
あたたかい住まいでは、そうでない住まいに比べて、家事が精神的な負担にならずに、我慢したり無理(ムリ)したりすることなく行えているようです。
寒さが精神的な負担にならないから、無理のない暮らしやすさを体感できる
今まで「冬だから寒いのはしょうがない」であきらめていたことが、家の温熱性能を上げることで改善され、当たり前と思っていた冬の生活の不便さがなくなるかもしれません。
▼温熱環境が優れた住まいの詳細についてはこちら
家づくり知識
*1 住まいの温熱性能別:住まいのあたたかさや涼しさに影響を与える性能のことで、断熱・気密・換気・日射取得遮蔽・通風・温度湿度調整等の要素によって決まる性能。アンケートで住宅の断熱性能を回答してもらうのは難しいため、本調査では、住まいの温熱性能別の比較をするために、窓ガラスの種類について選択してもらい、その結果を分類し解析しています。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。
*2 旭化成建材 快適空間研究所 「第4回目住まいの温熱環境の実態と満足度」調査