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起きた時/寝る前に部屋を暖める人はどれくらい?冬の暮らしを調査

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起きた時/寝る前に部屋を暖める人はどれくらい?冬の暮らしを調査

師走になり、いよいよ本格的に寒い時期がやってきましたね。室内が寒いと、暖房機器で部屋を暖めるなど、寒さを和らげるためにちょっとした手間がかかりますよね。冬だから仕方ないと思うこういった手間ですが、住まいの温熱環境の違いによって、そういったひと手間のかけ方に違いは出てくるのでしょうか。

快適空間研究所の調査結果より、寒さを解消するためのひと手間のかけ方の違いについて、ご紹介いたします。

温熱性能が高い住まいほど、寒さを解消するための朝のひと手間がいらない傾向に

寒い時の起床時のひと手間

「起床時はすぐに暖房機器でリビングを暖める」(当てはまる+やや当てはまる)と回答した割合は、温熱性能が低い住まい(*1)に暮らす人は69.4%である一方、温熱性能が高い住まいに暮らす人は、44.1%と全体の半数以下になっています。

朝起きた時に、寒さに震えながら暖房機器のスイッチを入れるのは辛いですし、部屋が暖まるまでじっと待つのも時間がもったいないですよね。温熱性能が高い住まいに暮らしている人は、そういったひと手間による煩わしさが少ない暮らしをしているようですね。

温熱性能が高い住まいほど、就寝前のひと手間がいらない傾向に

次に就寝時についてです。寝室が冷えていると、お布団に入っても寒くて震えてしまい、なかなか寝付けないことがあります。それを少しでも緩和するために、事前に暖房機器で部屋を暖めておく方がどれくらいいるのか調べてみました。温熱性能の違い別に比率を見てみましょう。

寒い時の就寝前のひと手間
「寝る前に暖房機器で部屋を暖めておく」(当てはまる+やや当てはまる)と回答した割合についても、温熱性能が低い住まいに暮らす人が46.5%である一方で、温熱性能が高い住まいに暮らす人は、35.1%と、10%以上少ない結果となりました。温熱性能が高い住まいに暮らす人の方が、就寝前に暖房機器で部屋を暖めるといったひと手間をかけることなく、就寝することができているようですね。

住まいの温熱性能が高いと、寒さを解消するためのひと手間をかけることが少なくなる傾向にあることがわかりました。冬だから仕方がない、こんなものだと思っていた煩わしいことをする必要がなく、無理(ムリ)をすることが少ない生活を送れているかもしれないということが見えてきました。

部屋を暖めるひと手間は、冬の無意識の習慣になっているかもしれませんが、温熱性能の高い家ならそのひと手間が減らせるかもしれませんね。

▼温熱環境が優れた住まいの詳細についてはこちら
家づくり知識

参考:旭化成建材 快適空間研究所 「第4回目住まいの温熱環境の実態と満足度」調査 
*1 住まいの温熱性能別:住まいのあたたかさや涼しさに影響を与える性能のことで、断熱・気密・換気・日射取得遮蔽・通風・温度湿度調整等の要素によって決まる性能。アンケートで住宅の断熱性能を回答してもらうのは難しいため、本調査では、住まいの温熱性能別の比較をするために、窓ガラスの種類について選択してもらい、その結果を分類し解析しています。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。
なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。

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