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在宅勤務をする場所の室内環境で大切にしているのは?「温度」「昼間の明るさ」が上位に

新型コロナウイルスの感染拡大の影響とそれに伴う「新しい生活様式」への移行が叫ばれる中、在宅勤務(リモートワーク)は急速に広まってきました。
オフィスとは全く違う環境での仕事。在宅勤務をしている人は、仕事をする場所の室内環境に何を求めているのでしょうか。
快適空間研究所では、共働き夫婦で、1回目の緊急事態宣言が解除された2020年6月以降も在宅勤務を経験したことがある人を対象に、調査を実施しました。今回は、在宅勤務をしている場所について紹介します。
在宅勤務をしている場所で多いのは?理想の場所は?
さて、皆さんは住まいの中のどこで仕事をしていますか?調査結果によると、在宅勤務をしている場所で最も多いのは、「居間」50.6%でした。続いて、「書斎」36.6%、「寝室」20.2%となっていました。
では、実際のところ、仕事をする理想の場所としては、どこが多く挙がっているのでしょうか?
理想の場所で最も多かったのは、「書斎」57.7%でした。実際に仕事をしている場所とは異なっている方が多いようですね。書斎のように一人になれる空間で、仕事に集中したいという方が多いということでしょうか。
在宅勤務をしている場所の室内環境で大切にしていることは?
夏(調査実施時)、在宅勤務をしている場所の室内環境で大切にしていたことをお伺いしました。すると、「温度」が63.3%と最も多くなっていました。連日続いた猛暑、住まいの中も暑くなってしまい、仕事をするのに大変な状況だった方も多かったのかもしれません。住まいの暑さに悩まされずに、快適な室温で仕事をすることが大切だと考えている人が多いことがわかりますね。
また、「昼間の明るさ」が40.7%と続いています。これは、昼間の室内の明るさとオフィスの明るさの違いが影響しているのではないかと推察されます。
在宅勤務をしている場所で大切にしていることは、「集中」「リラックス」
皆さん自身は、仕事をする場所に何を求めますか?在宅勤務をしている場所で大切にしている以下の項目についてお伺いしました。「したいことに集中できる」「リラックスできる」「落ち着きがある」「したいことが効率的・スムーズにできること」が多く挙がりました。「リラックス」は住まいで大切にしていることで上位に挙がっていましたが、仕事の場所では「集中」が「リラックス」を超えていることがわかりました。
調査結果より、在宅での仕事の効率を高めるために、働きやすい室内環境を意識している方が多いことがわかります。
家事、家族とのコミュニケ―ション、勉強、仕事、趣味など、これまで異なる場所で行われてきたあらゆる行為が住まいの中に入ってきつつあります。自分だけでなく、家族みんなが、快適に過ごせるような住まいの室内環境を整えることが大切になってきますね。
本サイトでも、良質なくらしの実現に向けて、情報を発信してまいりたいと考えています。