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在宅勤務をする場所は、個室とリビングどちらが多い?家族との距離についても調査

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在宅勤務をする場所は、個室とリビングどちらが多い?家族との距離についても調査

在宅勤務(リモートワーク)をしている皆さんは、家の中のどこでお仕事をしていますか?個室で集中、広いリビングでゆったりと、お子さんの部屋を借りて……など、皆さんそれぞれに住まいの状況に合わせて工夫して仕事をされているのではないでしょうか?

快適空間研究所では、在宅勤務が急速に広まってから約1年経った2021年3月、「在宅勤務の実施場所」や「家族との望ましい距離感」について調査(*1)しました。

在宅勤務をしている場所は、リビング・ダイニングが最も多いが、理想は「個室の書斎」

主に在宅勤務をしている場所について調査したところ、最も多かったのは、「リビング・ダイニング」で54.1%、続いて「個室の書斎」が27.4%でした。

主に在宅勤務をしている場所             
     

理想の場所については、最も多いのは、「個室の書斎」49.7%、続いて「リビング・ダイニング」が43.8%でした。

現状はリビング・ダイニングを使っている人が多いのですが、理想は個室の書斎を希望している人の割合が高くなっており、現状と理想でギャップがあるものの、大きく「個室」派、「共有スペース」派の2つに分かれることがわかりました。

理想の在宅勤務の場所(複数回答)

在宅勤務をする理想の場所は、男性は「個室の書斎」、女性は「リビング・ダイニング」

では、男女別に主に在宅勤務をしている場所についてみてみましょう。

主に在宅勤務をしている場所は、性別によらず「リビング・ダイニング」が最も多くなっていました。しかし、男女でその割合は違っていました。「リビング・ダイニング」で仕事をしている割合は、女性の方が男性よりも29.3%割合が高く、一方、「個室の書斎」で仕事をしている割合は、男性の方が女性よりも17.4%高くなっていました。

         

また、理想の場所として最も多かったのは、男性は「個室の書斎」(54.3%)、女性は「リビング・ダイニング」(59.6%)でした。男性は「個室」派、女性は「共有スペース」派が多くなっています。

リビング・ダイニングで仕事をしたいと考えている女性が多い理由はなぜでしょうか。家族の様子を見ながら仕事ができる、仕事の合間に家事をしやすい、リビング・ダイニングの空間が好きだから、など様々な理由が考えられそうですが、この点については今後深掘りすると面白いテーマと言えそうです。

理想の在宅勤務の場所【男女別】(複数回答)

在宅勤務している場所が「個室」派の方が「共有スペース」派よりも、在宅勤務環境に対する満足度が高い

次に、在宅勤務をしている場所別(「個室」派、「共有スペース」派)に、在宅勤務環境に対する満足度の違いをみてみます。

いずれの項目においても、「個室」派の方が満足(「大変満足」「満足」)の割合が高くなっており、特に、「効率的に仕事ができる環境」「仕事に集中できる環境」については、「個室」派が10%以上満足度が高くなっていました。家族との共有スペースである「リビング・ダイニング」よりも、一人になれる「個室の書斎」で仕事をしている人の方が、効率的に、かつ集中して在宅勤務ができていると感じている傾向にあるようです。

在宅勤務環境に対する満足度(「大変満足」「満足」の割合)【現状、主に在宅勤務をしている場所による違い】

在宅勤務時の家族との望ましい距離は?

在宅で仕事している時間と自分のための時間のそれぞれにおいて、家族と同室で過ごす場合の、家族との望ましい距離について、0.5m刻みで回答してもらいました。

最も多かったのは、仕事をしている時間、自分のための時間のどちらも2.0mでした。しかし、2番目に多かったのは、仕事時間は3m、自分のための時間は1.0mとなりました。回答者の割合の分布をみてみると、在宅勤務時は家族と離れ、自分のための時間は、家族と近い距離が望ましいと考えている傾向にあるようです。

在宅勤務時、自分のための時間の、家族と同室で過ごす場合の家族との望ましい距離(m)

また、「個室」派、「共有スペース」派の在宅勤務時の家族との望ましい距離を比較すると、最も多かったのは、「個室」派は3.0m、「共有スペース」派は2.0mと、個室派の方が家族との距離を保つことを望ましいと考えている人が多くいることがわかりました。

2番目に多かったのは、それぞれ、「個室」派2.0m、「共有スペース」派3.0mでしたが、回答者の割合の分布をみてみると、「個室」派の人の方が家族との距離を保ちたいと回答している人が多くなっているようです。

「個室」派の方は、一人の空間で集中して仕事をしたいため、家族との距離もある程度保ちたいと考えていると推察できます。いつも一緒に過ごす家族ですが、望ましい家族との距離は人によって異なることがわかります。

在宅勤務時、家族と同室で過ごす場合の家族との望ましい距離(m) 【現状、主に在宅勤務をしている場所の違い】

良質な室内空間を作るためには、本サイトでお伝えし続けている、温熱環境(あたたかさ・涼しさ)などの室内環境を整えるはもちろんのことですが、在宅勤務の有無、個人の好み、家族構成等それぞれの家族の状況も考慮して、トータルな空間づくりをすることがとても大切だということが、改めて調査結果よりみえてきました。

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